コレステロールの働き

栄養素の消化吸収

肝臓で作られる胆汁酸は、脂肪の消化を助け、生命維持に必要な成分ですが、この胆汁酸もコレステロールが原料になっています。胆汁酸は、胆汁として胆のうに蓄えられ、脂肪を摂取すると十二指腸より分泌されます。

脂肪は十二指腸でリパーゼという消化酵素によって消化されます。胆汁酸を含む胆汁は、小腸で脂肪を乳化させ、脂肪の消化や吸収を助けたり、リパーゼを活性化したり、体内に入り込んだ薬品、毒素、胆汁色素、銅、亜鉛、水銀などの無機物質を体外に排出する作用があります。

成人は1日あたり20~30gの胆汁酸を肝臓から胆汁へ排泄し、小腸で脂肪酸の吸収をした後に、小腸下部で、その95%以上を再吸収しています。再吸収された後は、門脈を通って肝臓に戻り、胆汁酸として再利用されるのです。これを腸肝循環といいます。

成人の体内の胆汁酸の量は、約3~5gで、毎日6回~10回、肝臓と腸の間で、腸肝循環しています。1日に糞便から排出される胆汁酸は、0.5~1.0gで、肝臓で生成される量とほぼ同じ量に匹敵します。

食物繊維を多く摂取すると、脂肪や胆汁酸が小腸から吸収されにくくなり、血液中のコレステロール値が低下します。肝臓へ胆汁酸量が減少するので、肝臓での胆汁酸合成が増加します。

コレステロールが不足すると、脂質の消化、吸収が低下し、過剰になると胆石ができる原因になります。コレステロールは、体内に一定量は必要であると言えます。

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