コレステロールの働き

細胞を作る

私たちの体を作っている骨や筋肉、内臓、皮膚などは、すべて細胞の集まりです。そして、その細胞膜を作っている物質が、リン脂質とたんぱく質、そしてコレステロールなのです。

私たちの体は約60兆個の細胞からできており、コレステロールは細胞膜の成分として全身にくまなく分布しています。細胞膜は、外からの有害物質の侵入や中身の漏出を防ぐ丈夫な構造になっていますが、コレステロールはこの丈夫な構造を作るために必要不可欠で、また細胞膜の柔軟性を保ち安定させる役割もあります。

コレステロールが不足すると、細胞膜が弱まって、ウイルスなどが入りやすくなったり、血管の壁が薄くなって、脳出血を起こしやすくなるのです。日本がまだ貧しかった昔は、多くの人々が脳出血で亡くなっていました。これは必要な栄養を摂取することできず、コレステロール不足を起こしていたからと言われています。

またあまり知られていないことですが、細胞膜の機能的な面でもコレステロールは重要な成分となっています。細胞は細胞膜を介した情報伝達(細胞外の情報を内部に伝えたり、細部の情報を外部に伝えたりする)を行ってその機能を発揮しますが、コレステロールは情報伝達に都合の良い細胞膜を作る重要な役割をしています。

細胞膜は、細胞内部を外部から保護し。細胞膜を通して物質やエネルギーを出入りさせています。そのほかにもコレステロールは、体内で重要な働きをしています。体内にあるコレステロールの約25%は脳に存在します。

そしてその大部分は、神経細胞の軸索を包み保護している鞘、ミエリン鞘にあります。ミエリン鞘は、脳から体の各部分に神経情報が伝達されるとき、情報が他の回路に迷い込むことなく正確に伝えられるように、神経線維(軸策)を保護しているいわば絶縁体の役割を果たしています。

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